基本理念
私たち幸生会は、“分かち合いと励まし――今、家族愛に生きる”をテーマに、高齢者、障害者、児童の各福祉分野にわたる事業を展開しています。福祉を必要とする人々に対して、私たちはどれだけその人々の近くに寄り添っていけるか、を考えています。私たちはその方々とともに人生の哀歓を共有し、さまざまな困難に対して励まし合いながら一緒に歩む存在でありたいと願っています。その姿は、現代においてともすれば見失いがちである「家族の姿」であるように思います。法人のテーマは、福祉が家族間の愛情をその原点としていることを表象しています。
経営目標
このたび、幸生会の経営目標を定めました。これは社会福祉法人としてどこに向かって進むべきか、いわば海図なき航海における星のような役割を担うものです。法人の理念とともに高らかに社会に宣言したいと思います。 「幸生会は何を目標にしていますか」と問われたときに、 すべての役職員が誇りをもって、この経営目標を答えるようになりたいと思います。
この経営目標には二つの「人」がありますが、別々のものではありません。 単に職員と利用者を指しているのではなく、さまざまな意味を込めています。保護者や家族、ボランティア、学生、地域の人々、そして子どもたちや利用者自身も、いずれの「人」の中に入ります。過去、現在、未来において福祉に関係する全ての人が含まれるといってよいでしょう。 福祉は、まさしく人によって、人に対して行われる崇高な行為です。
これからの社会福祉法人は、狭い領域にとどまっていることはできません。人の一生において必要となる様々な福祉を創造しなければなりません。幸生会は、従来の縛られた観念を解放し、利用者と共に人間性回復の新しい地平を目指したいと思います。
平成20年3月8日
社会福祉法人 幸生会 理事長 金森 従雄(かなもり よりお)